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Blog / 外資への初めての転職で経験する3つのカルチャーショック – グローバル人材プロデューサー鈴木美加子のコラムVol.19
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もくじ

外資への初めての転職で経験する3つのカルチャーショック – グローバル人材プロデューサー鈴木美加子のコラムVol.19

・外資系人事部長、グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日のテーマは、外資系企業に初めて転職した人が経験するだろうカルチャーショック3つです。 


私は今、ある非常に優秀な人材の外資系への転職をサポートしています。青木さん(仮名)は、37歳の男性で日系大手通信会社に勤めています。外資系IT企業に転職するため、英文履歴書の添削や英語での模擬面接を支援しています。 


非常に優秀で実績もあり将来有望な人材ですが、外資に転職したら相当なカルチャーショックを受けるだろうなと感じています。なぜなら、日本企業15年勤めて染み付いた考え方の癖・仕事のやり方、外資流と違うからです。彼とのやり取りちょっとした事に、「日本人」を強く感じます。 

そこ本日は、仕事のやり方・考え方の違いについて取り上げます 


1. できない」を伝える力 


今回気になったのは、英文履歴書をいついつまでに提出しますと、本人がコミットした期日を守れず「すみません、提出が遅れます」と報告なかったことが3起きた事です。彼のこれまでの実績を考えると、常に締め切りを落とすような人では絶対にないはずなので、原因は時間感覚ではないはずです。 


私の推測は、非常に専門的な仕事をされているので英語でまとめるのが難しく、「間に合いません」「できません」と伝えることが心情的にできなかったのではないかです 


日本人にとって「できない」は、メンツが潰れるような気がしてなかなか口にできない言葉かもしれません。でもここは重要です。 

仕事には流れがあり、仕事を受け取って次の作業を進める人間がいるので、本人が完璧であることにこだわりすぎたり、もしかしたらできないと言いたくなかったりすることで、結果として相手に迷惑をかける事は外資では許容されません。 


昔よく、アメリカ人の上司達に”Give me a heads-up at an early stage.” と言われたものです。わからないことがある、できそうもない、マズイ状況だなど助けを必要とする場合はなるべく早く言ってくれ、炎上してから持ってきても助けてあげられないしフェアでないだろうという意味です。 


言いにくいことでも、自分の主張やYES/NO、特にNOを上手に伝える力は外資系においては非常に重要です。急にコミュニケーション・スタイルを変えるのは難しいですが、徐々にアサーティブネスを発揮できるように切り替えるよう努力していきましょう。 


2. 曖昧さを許容できるか 


青木さんの英語での模擬面接の直前に「準備がちゃんとできていないので本日は日本語でもいいでしょうか」と言うメールをもらい外資出身の私は驚きました。英語で面接を受ける必要があるから練習をするわけなので、とりあえずやってみないことには先に進まないのではと思うからです練習の準備まで完璧であることは求められていません。 


ホフステードの異文化6次元モデルに、世界の文化を図る指標が6つあります。その中の1つが不確実性回避です。平たく言うと、どのぐらい石橋を叩きたい国民性かどうかです 

ご想像通り日本のスコアは92で、彼が転職しようとしている企業の本社所在国のアメリカは46です。小さなことでもリスクを恐れ、前例がないこと・ちゃんと議論や準備がつくされていない事を避けたい気持ちが非常に高いのが日本人です。しかしアメリカは、とりあえずやってみてダメだったら修正すれば良いと言う国民性なのです 

この差は大きく、時々仕事上の衝突になりますが、アメリカ企業に転職するのであれば、石橋を叩きすぎること・ 100点を目指そうとすること・失敗を避けようとすること大きく手放す覚悟が重要です。 


3. 成果主義の意味を理解する 


今回のやりとりでは、最終的に青木さんからなぜ締め切りを守れなかったかの説明がありました。ご本人も「言い訳になってしまいますが」と書かれていました。私の立では後から説明を受けてもしょうがないわけで、単純に締め切りを守れない旨いつ出せかを事前に連絡してもらいたかったのが本音です。 


外資系企業は成果主義が特徴で、過程は評価されません。日本企業では、今でも残業をめにする人が「頑張っている人」と高く評価されがちですが、外資系企業にその傾向はありません。むしろ優秀な人は、生産性が高いので、あっという間に仕事を終えてさっさと帰れるはずと考えます。できたかどうか「結果が全てなのです。 


お子さんが熱を出したとか、介護している親御さんがとか、始めてみたら自分のスキルが足りなかったなど、仕事がうまく進まないことは多々あります。言い訳をしていても仕方ないので、できない旨を早めに伝え必要なヘルプを得るのが外資流です。あなたの評価は「できたかどうか」だけで決まるのです。 


本日は、日本企業(特に大手)から外資系に転職する際、カルチャーショックを起こさないように気をつけたい点を3つ説明しました。引き受けたことが間に合わない時は早めに相手に伝え、走りながら考え(あいまいさを許容する)、成果主義の意味を理解できるようになれば、外資系に初めて転職した後、移行が楽です。 

うまくいきますように。 



プロフィール 

Mikako (Micky) Suzuki (鈴木美加子)

株式会社AT Globe 代表取締役社長  


GE、モルガンスタンレーなど外資系日本法人の人事部を転職し、油圧機器メーカー現・Eaton)ではアジアパシフィック本社勤務、日本DHLでは人事本部長を務める。1万人以上を面接した経験を元に、個人向けに キャリア相談を提供している。自身が転職を8回しており、オーストラリアでビザ取得に苦労した体験もあるので、日本国内外、すべての転職相談に対応できるのが強み。


診断ツールLUMINA SPARK & LEADER 認定講

STAR面接技法 認定講師

ホフステード6次元異文化モデル 認定講師

お茶の水女子大学卒業。


著書

2019「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版)

2020年6月「1万人を面接した元・外資系人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業)





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