キャリアの幅を広げるためだったり、専門的なスキルを得るためだったり、転職の際は未経験の職種にチャレンジしようと考えることがあります。そこで気になるのが、「未経験で外資系企業への転職は可能なのか?」ということではないでしょうか。
ここでは、未経験の職種で外資系企業に転職するために、しておきたい準備や心構えのほか、転職活動の際に気をつけたいポイントについて解説します。
経験・スキル次第で未経験でも外資系企業に転職可能
結論からいうと、未経験の職種でも、外資系企業へ転職することは可能です。ただし、日系企業への転職活動とは異なり、外資系企業ならではの準備が必要になるでしょう。
業界や職種が未経験であっても、ポテンシャルを重視して採用し、研修などで戦力化を図る日系企業に対し、外資系企業では即戦力を求める傾向が強いです。ジョブローテーションなども基本的に行わず、その企業に所属している限り、同じ分野でスペシャリストとして活躍することが望まれます。
そのため、外資系企業への転職の際は、際立つ経験やスキルを持っていることが条件となるでしょう。前職で培った経験が活かせる職種であれば、採用の可能性を高められます。
未経験で外資系企業に転職するには?
未経験で外資系企業に転職することは可能ですが、業界の選び方には注意が必要です。さらに、事前にしておくべきことがあります。
これまでのスキルやキャリアが活かせる関連職業を狙う
外資系企業への転職の成功させるためには、自分がこれまで培ったスキルやキャリアが活かせる職種を選びましょう。例えば、前職が営業職で、技術系の職種に転職しようとすると、これまでの経験があまり活かせません。しかし、営業職からマーケティング職に転職する場合などは、どちらも企業の売上に貢献する職種ですから、共通点は多いでしょう。次の仕事に役立つスキルや経験を持った仕事を選ぶと、外資系企業で未経験の職種でも、転職の成功率を上げることができるはずです。
資格やスキルを充実させる
スペシャリストを求める傾向が強い外資系企業では、保有するスキルや資格も重要な選考材料となります。CBS(国際秘書)検定や国連英検(国際連合公用語英語検定試験)、BATIC(国際会計検定)など、目指す職種で役立つ資格を取得しておくと、業務未経験でも転職で有利に働くでしょう。スキルを裏打ちする意味でも、資格の取得を検討することはおすすめです。
語学力を向上させる
外資系企業でも、英語などの語学力が必ず求められるわけではありません。職務上、日本語しか使わない職種やポジションもたくさんあります。
しかし、グローバルな環境で仕事をする外資系企業では、同僚とのコミュニケーションや海外本社のやりとりなどで、日本語以外を使う機会もあるでしょう。当然のことながら、社内でよく使われる言語が話せると、それだけ採用の可能性は高まります。実際に働き出してからも日本語以外の言語を必要とするシーンは多くなるため、可能な限り語学力は向上させておいたほうが良いでしょう。
未経験でも外資系企業に転職しやすい業界
外資系企業は、外資系企業そのものに勤務経験がなくても転職は可能ですが、職種が未経験の場合は難しくなるでしょう。外資系企業はスペシャリストを求める傾向が強いため、その点で外資系企業への転職の難度は高めだといえます。
ただし、外資系企業であっても、職種が未経験でも転職しやすい分野があります。以下に、その代表的な業界を紹介します。
コンサル業界
コンサル業界は、外資系企業の中でも人気ジャンルのひとつです。その分、社内競争が激しく、人の出入りも頻繁にあります。そのため、未経験者にもチャンスが巡ってきやすいでしょう。コンサルタントが未経験だったとしても、前職の業界知識が評価されやすい環境があります。
コンサル業界の場合、むしろ大変なのは入社してからでしょう。コンサルタントの仕事は、クライアント以上にクライアント企業や業界についての知識が必要です。さらに、期限内に確実に成果を出すことが求められます。日々学び続けることはもちろん、大きなプレッシャーに負けないタフな精神力が必要とされるでしょう。
保険業界
保険業界の営業職は、いかに人の心をつかめるかという人間力が求められる傾向があります。外資系の保険会社の場合、個人営業が主な仕事です。お客様の家族構成や将来の不安をヒアリングして提案することになるため、営業スキルよりも「親身に寄り添う」ことが必要とされるでしょう。しかし、ノルマを設けられることが多いので、並行して安定した成果を出すことも求められます。
IT業界
IT業界は成長を続けており、特にIT系のエンジニア職は幅広い分野で人手不足の状態が続いています。エンジニア兼営業を行うプリセールス職やITコンサルタントなど、エンジニアの経験がなくても、これまでの経験が役立てられる職種であれば、未経験で採用される可能性は十分にあります。
ただし、確かな技術があることが前提となりますから、独学でエンジニアスキルを得た人は、資格などの裏づけが必要でしょう。
未経験で外資系企業に転職する際の注意点は?
外資系企業は日系企業とは文化が異なることが多いため、転職した際、初めは戸惑うことがあるかもしれません。外資系企業で未経験の職種に転職する場合はなおさらでしょう。未経験で外資系企業に転職する前に、知っておいたほうが良いポイントを紹介します。
未経験でも丁寧な研修がない
中途社員でも入社してから研修制度があることの多い日系企業に対し、外資系企業はスキルや経験重視で採用されることが多く、未経験でも手取り足取り教えてもらえることはあまりないでしょう。仕事や企業に慣れ、いち早く成果を出すために必要な情報は、みずからキャッチアップする心構えが必要です。
成果が出せなければ給料が下がる可能性がある
外資系企業では、成果を出すことができれば、日系企業ではあまり見ないような多額の報酬が得られるケースも多いです。一方、成果が出せなければ報酬は下がることがありますし、厳しくパフォーマンスの改善が求められることもあります。そういったプレッシャーの中で成果を出し続ける精神力を養うことも重要でしょう。
異文化に順応する努力が必要
外資系企業では、仕事に対する考え方や進め方などの点で、日系企業とは異なることが多いでしょう。同僚や上司も、国籍や文化の異なった多様な人たちが働いています。自分のこれまでの常識にとらわれていると、働きにくくなるかもしれません。これまでの働き方とのギャップや、文化の違いを楽しむくらいの余裕を持ちましょう。
外資系企業の特徴を理解して、転職を成功に導こう
外資系企業での勤務経験がなくても転職は可能ですし、職種が未経験でも転職することは不可能ではありません。ただ、日系企業に未経験で入社するよりは、多少ハードルは高くなるでしょう。未経験で外資系企業に転職したい場合は、業界や企業の情報をしっかり集め、採用に有利になるように準備しておいてください。
外資系企業の情報を集めるためには、外資系企業の採用に強い転職エージェントを利用することがおすすめです。RGFプロフェッショナルリクルートメントジャパンでは、外資系企業や日系グローバル企業へ豊富に人材紹介を行ってきた実績があります。企業ごとの担当コンサルタントが、企業の働き方や雰囲気などをお伝えすることが可能です。外資系企業への転職を考えている人は、ぜひご相談ください。
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