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Blog / 外資系で戦略的人事を目指す – グローバル人材プロデューサー鈴木美加子のコラムVol.25
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もくじ

外資系で戦略的人事を目指す – グローバル人材プロデューサー鈴木美加子のコラムVol.25

 元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。遅ればせながら明けましておめでとうございます。このコラムは今年から、企業で人事をされている方向けになります。 
 
戦略的人事という単語が重要視されるようになって、だいぶ時間が経ちました。戦略的人事の定義は様々ありますが、一番わかりやすいのは「経営戦略に沿った人事方針・施策を作成できる人事」を指します。皆さんは、戦略的人事ですと胸を張って言えますか?  
 
振り返ると会社員時代の私は、戦略的の意味がわかっていなかったと反省しきりです。アドミ的な人事が多いと言われる一人に入っていたかもしれません。人事部員が戦略的になれない理由に挙げられるのは、「経営陣の問題」、「人事部門の位置づけの問題」、「人事部門のメンバーの能力の問題」、「人事部門の経営視点欠如の問題」、「コミュニケーションの問題」などです。 
 
戦略的人事として部署をサポートするためには、制度の作成と運用だけでは不十分です。 
成果主義の元、事業を発展させるビジョンを正確に理解し、そのために人事が採用・人財育成などの面からできる支援を積極的に考えることが求められています。 
 
通算25年外資の人事で会社勤めをした後に起業して、やっと「戦略的人事」の意味を理解し、今もし私を採用してくださる会社があって企業内人事に戻ったら、昔より会社に対して貢献できる気もします。 昔、私に足りなかったのは「売り上げに始まる会社の経営状況」への関心で、つまりは経営視点欠如です。大手にいたことが多かったので、会社の売り上げ状況で自分の給与が減る経験をした事がなかったことも影響しているでしょう。  
 
人事は社員をお客様としており、値札のついたモノやサービスを得ると言う仕事から、かなり離れたところにいます。意識しないと、ビジョナリーな経営者が描く組織を支えるための、戦略を立てられる人事になるのは簡単ではありません。 
 
お試しで一度起業してみるわけにもいかないですし、具体的にもっと会社の経営状態に関心を持つ方法はないかを考えてみました。 
 
まずは、人事を飛び出し担当する部署に親しい社員を作ることです。 HRBPとして一つの部署をサポートしているのであれば、部門長とある程度対等に話ができるように、セールスや経理に人脈を作ることです。社長や部門長が営業出身の人事を好むのは、自分たちが背負う売り上げ目標や達成するためにどんな努力をしているかを、瞬時に理解できるからです。 採用・人材育成・福利厚生などスペシャリストとして仕事をしているのであれば、気をつけないと部門から離れていても自分の仕事は回るので、積極的に人事を出て他部署の状態を掴む努力が必要です。忙しいと、つい他部署との交流を疎かにしがちですが、社内の人脈が仕事力に影響を与えるのは外資でも同じです。 
 
人事以外の仕事を擬似体験するには、メルカリに出品してみるのが早くてわかりやすい方法です。安易と思われるかもしれませんが、物を売るために、いくつもの部署が協力しているという当たり前を、しっかり体験できます。企業の究極の目的である「商品/サービスを売る」という行為は頭で考えているだけでは、真に理解はできません。メルカリ出品の各プロセスには、社内部署に置き換えられる「機能」が隠れています。 
 
何を売るか決定 - セールス・マーケティング 
値段決め – マーケティング 
写真撮影 – マーケティング(広報) 
金銭の授受 – 経理 
配送 – 物流 
 
実際にやってみて自分が得意でない分野が、例えばマーケティングとわかれば、職場のマーケに気が合いそうな人を見つけて、時々ランチに行くなど人脈を構築すれば良いのです。 
 
もちろん理論から入るタイプは、「外資 x 戦略人事」で検索して概要がわかる本を読んでから実践に移すのがいいでしょう。 その際、日本企業向けに書かれた本が最初に出てくる可能性があるので、誰がどのような対象に向けて執筆した著書なのかをよく確認してください。「戦略人事」の本質が、日本企業と外資系で変わるわけではありませんが、理論だけでなく施策策定についても書かれている場合は、内容が多少変わります。 
 
評価制度の運用・給与制度の改定・研修の運営など、従来の人事の仕事から、女性を初めダイバーシティを活かした採用・社員のモチベーションを上げる全社的な取り組みに関与するなど、会社の経営をよりよくするために貢献する戦略的人事を、2021年は目指して個人としての人材の価値もあげましょう。 
 
本年もよろしくお願いいたします。 


プロフィール 

Mikako (Micky) Suzuki (鈴木美加子)

株式会社AT Globe 代表取締役社長  


GE、モルガンスタンレーなど外資系日本法人の人事部を転職し、油圧機器メーカー現・Eaton)ではアジアパシフィック本社勤務、日本DHLでは人事本部長を務める。1万人以上を面接した経験を元に、個人向けに キャリア相談を提供している。自身が転職を8回しており、オーストラリアでビザ取得に苦労した体験もあるので、日本国内外、すべての転職相談に対応できるのが強み。


診断ツールLUMINA SPARK & LEADER 認定講

STAR面接技法 認定講師

ホフステード6次元異文化モデル 認定講師

お茶の水女子大学卒業。


著書

2019「やっぱり外資系がいい人の必勝転職AtoZ」(青春出版)

2020年6月「1万人を面接した元・外資系人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業)